#よくある間違い
— バフェット・コード (@buffett_code) 2018年5月6日
『自己株取得によって株式総数は減り、EPSが上がるため、株価は上がる』は理論的に《誤り》です。
『自己株取得で現金を放出した分、企業価値が減少し、ひいては株主価値が減少するため株価は変わらない』が正解。
株数は減るが時価総額も減るということ。
EPSに惑わされないで!
しかし現実には自己株取得で株価が上がります。
— バフェット・コード (@buffett_code) 2018年5月6日
それは「市場よりも自社をよく知ってる経営者が自社株を買い集めるなんて、きっと割安だからに違いない」という《アナウンスメント効果》によるものです。
きっちりと押さえておきたいですね。
なお自社株買いについては、友人の会計士が書いたこの記事が良くできています。(バフェット・コードのメンバーでもあります)
— バフェット・コード (@buffett_code) 2018年5月6日
網羅的にわかりやすく書かれた記事って実は他にないので、復習にはもってこいですよ♪https://t.co/avZnrsp7B7
#よくある間違い
— バフェット・コード (@buffett_code) 2018年5月6日
自己株取得と同様に、『新株発行によってEPSが希薄化して株価が下がる』というのも理論上《誤り》です。
株数は増えますが、調達した現金分だけ時価総額も上がるのです。
これって実は投資家だけではなく、投資銀行のバンカーでさえ勘違いしている人が多いです。
ここの論点は難しいところで、書籍でも定量的に説明されていることが少ないので、とても多くの方が誤解されているようです。
コーポレートファイナンスの専門家である投資銀行の現場でさえも、誤って認識している人が少なくない気がしています。
盲目的に「自社株買いで株価が上がる」「増資で株価は下がる」と信じてしまうと、いざというとき狼狽してしまう原因となります。
どんなときも冷静に判断するためには、理論をキチンとおさえておきたいところですね。