「企業分析をしたいけど、どうすれば良いのかわからない」
そうした方は多いと思います。
企業分析をする人種っていうのは、密室で数字しか書いていない表とにらめっこしながら、なにやら難しい数式で計算をして、悦にひたっているに違いない!
とお考えであれば、それは大きな誤解です笑
別に会計士でなくとも、証券アナリストでなくても、ましてや簿記なんて持っていなくても、企業分析はできるのです。(もちろん簡単とは言いません)
私のtwitterアカウントでは結構分析に関して言及していますので、そういったツイートを引用しながら、どうやって分析をしたら良いのかご紹介してみたいと思います。
まずはざっくりと外部環境と内部環境を分析してみよう
数式をいじりだす前に、まずはその企業をとりまく外部環境や内部環境を整理してみましょう。
企業分析のためのマトリクス。
— バフェット・コード (@buffett_code) 2018年4月12日
マトリクスにしたがって9つの切り口で見ることで、MECEに企業分析ができます。
外部⇄内部はマクロ⇄ミクロと読み替えた方がわかりやすいかも。
また、事業⇄資本は原因⇄結果という風にも解釈できます。 pic.twitter.com/b0xVBS8lKP
- 業界は今後も伸びるの?
- 競合他社はどこ?競争は熾烈なの?
- プロダクトやサービスに強みはある?
などなど。
外部環境や内部環境をざっくり調べて、「問題なさそう」「魅力的だな」と思ったら、いよいよ次の財務数字の調査に進んでみましょう。
財務諸表をおそれずに見てみよう
さて、ではまず財務諸表を見てみましょう。
細目の財務三表でなくとも構いません。
影響軽微なものをまるっと丸めて大きな項目だけ目立つようにしたものを要約財務諸表と呼びますが、それで構わないと思います。
競合分析をやり終えるまでが企業分析です。
— バフェット・コード (@buffett_code) 2018年4月14日
画像のように、ただ営業利益率を比べるだけじゃなくて、さらに原価率と販管費率まで分解して比較することが大事です。
(原価だけでもまだまだ深掘れます)
そのほか、ROEの比較で満足せずデュポン分解まで比較する、なんていうのも有用です! pic.twitter.com/vE1f3XC1qK
将来株価を予測してみよう
さていよいよ株価予想ですが、ここが一番難しいです。
将来株価の算定方法自体はたくさんありますし、論点も多すぎますので、ここで言及すると収拾がつかなくなるので詳しくは専門書に譲ります。
ここではあくまでアプローチのひとつをご紹介。
株価の形成要素を因数分解して分析するのおすすめ。
— バフェット・コード (@buffett_code) 2018年4月11日
将来株価が10倍になると妄想して、今の株価にギャップがあるとするならば、何がネックなのかを考えます。
図はPERとEPSに分解するパターンですが、DCF的にキャッシュフローとWACCを因数分解していく考え方などもあるでしょう。 pic.twitter.com/8mrueGF7qB
企業分析力を磨くには
決算書を読みこなせるようになるためには訓練あるのみです。
インプットとアウトプットを繰り返す、その地道な努力によってのみ、分析力は培われます。
たとえばインプットについては、シバタさんのnoteはオススメです。
月額10,000円の法人プランもあるので、ビジネスパーソンの方は社内輪読をご検討されると良いかもしれません。
シバタさんの「決算が読めるようになるノート」はオススメです。
— バフェット・コード (@buffett_code) 2018年4月24日
(株クラスタではほとんど耳にしないのが不思議です)
決算書をつかって分析するノウハウはいつも勉強になります。
※会計や財務のHow To本ではありませんのでご注意
無料記事もありますよ◎https://t.co/jMub2goeGR
また、Stockclipさんの記事もとても勉強になります。
月額1,980円しますが、日経で4,000円払って時事追っかけるくらいなら、分析を深堀りできるこちらの方が良いかも。
時事はいくらでも無料のソースがありますからね。
いずれも私は大変お世話になっていますので、自信を持ってオススメしています。
ご検討されてみてはいかがでしょうか。