エクセルアドイン、スプレッドシートアドオンについて関数の詳細を解説します。
特別な注記がない限り、エクセル・スプレッドシートのいずれでも同様の関数をサポートしています。
関数
BCODE関数
指定した銘柄の財務数字や指標を取得します。
取得可能な項目は下記をご確認ください。
それぞれ、バフェット・コードAPIの /api/v2/quarter
および /api/v2/indicator
の返す項目に対応しています。
構文
BCODE(ticker, fiscal_year, fiscal_quarter, propertiy_name, [is_raw_value], [is_with_units])
パラメタ名 | 必須 | 内容 | 例 |
---|---|---|---|
ticker | ○ | 銘柄コード | 6501 |
fiscal_year | ○ | 会計年度 | 2017 |
fiscal_quarter | ○ | 四半期 (1~4の数字) | 4 |
property_name | ○ | 項目名 | net_sales |
is_raw_value | 数値をRAWデータで表示するかどうか。 アドインは少数値を丸めたり、百万円単位の財務数値を調整したりと、数値を見やすいようにフォーマットします。Trueにするとこれらのフォーマット処理が無効になります。 (省略するとFALSE) |
TRUE | |
is_with_units | 単位を末尾に付加するかどうか。 (省略するとFALSE) |
TRUE |
使用例
四半期を指定して、財務数値を取得する
APIの /api/v2/quarter
が返す項目を取得します。fiscal_year
, fiscal_quarter
が必須です。
- 日立製作所の2017年第1四半期の売上高を取得する
=BCODE("6501","2017","1","net_sales")
- 日立製作所の2017年第1四半期の売上高を取得する (百万円単位への変換、カンマ区切りなし)
=BCODE("6501","2017","1","net_sales", TRUE)
- ソフトバンクグループの2018年第4四半期の会計基準を取得する
=BCODE("9984","2018","4","accounting_standard")
最新の指標を取得する
APIの /api/v2/indicator
が返す項目を取得します。
現在のAPI仕様では、常に最新の指標を取得します。 fiscal_year
, fiscal_quarter
には空文字 ("") を設定してください(指定するとエラーが表示される場合があります)。
- 日立製作所の棚卸資産回転期間を取得する
=BCODE("6501","","","inventory_turnover")
- 日立製作所の棚卸資産回転期間を取得する (少数の丸めなし)
=BCODE("6501","","","inventory_turnover", TRUE)
- 日立製作所の棚卸資産回転期間を取得する (単位あり)
=BCODE("6501","","","inventory_turnover", FALSE, TRUE)
エラーメッセージ
BCODE関数で何らかの問題が発生した場合、 <<
>>
に囲まれたエラーメッセージがセルに表示されます。
このメッセージから原因を切り分けることが可能です。以下のようなエラーメッセージがあります。
<<指定された項目が見つかりません: 項目名>>
property_name
に指定した項目名が取得可能な項目のリストに含まれなかった場合に表示されるメッセージです。項目名が正しいことを確認してください。
<<指定されたデータを取得できませんでした>>
指定されたデータをバフェット・コードのAPIから取得しようとして失敗したときに表示されるメッセージです。
さまざまな原因が考えられますが、大きく分けてバフェット・コードの問題(サーバダウン、APIの不具合など)、ネットワークの問題(ネットワークが繋がっていない、Proxyを越えられないなど)、PCの問題(動作環境の要件を満たしていない、アドインの不具合など)の可能性があります。
このエラーが発生し、原因がすぐにわからない場合、お手数ですがバフェット・コードまでお問い合わせください。
<<APIの実行回数が上限に達しました>>
WebAPIの実行回数には1日500回の制限があります。実行回数が上限に達したときに表示されるメッセージです。
このメッセージが表示された場合、回数が回復するまでお待ちください。
<<APIキーが有効ではありません>>
設定されたAPIキーが正しいものではなかった場合やAPIキーの設定がそもそもされていない場合に表示されるメッセージです。
アドインタブの「設定」ボタンから設定ダイアログを表示し、正しいAPIキーが設定されていることを確認してください。
<<テスト用のAPIキーでは取得できないデータです>>
テスト用のAPIキーで取得できない銘柄のデータを取得しようとした場合に表示されるメッセージです。
試用版のアドインをインストールすると自動的にテスト用のAPIキーが設定されますが、テスト用のAPIキーは銘柄コードの末尾が01(いわゆるゼロイチ銘柄)のデータしか取得することができません。
<<未定義のエラー>>
上記のエラーメッセージのいずれにも当てはまらない、想定されないエラーが発生したときに表示されるメッセージです。
このエラーが発生し、原因がすぐにわからない場合、お手数ですがバフェット・コードまでお問い合わせください。
BCODE_LABEL関数
指定した項目の名称を日本語で取得します。
構文
BCODE_LABEL(propertiy_name)
パラメタ名 | 必須 | 内容 | 例 |
---|---|---|---|
property_name | ○ | 項目名 | net_sales |
使用例
=BCODE_LABEL("equity_ratio")
BCODE_UNIT関数
指定した項目の単位を取得します。
構文
BCODE_UNIT(propertiy_name)
パラメタ名 | 必須 | 内容 | 例 |
---|---|---|---|
property_name | ○ | 項目名 | net_sales |
使用例
=BCODE_UNIT("net_sales")
エラー情報の取得
BCODE関数の実行でエラーが発生したときに、エラー情報(スタックトレース)を表示することができます。通常の使用で必要となることはありませんが、エラーの原因調査のため、バフェット・コードから取得をお願いすることがあります。
エラー情報の取得は以下のような手順で行います。
1. デバッグモードの有効化
アドインタブの「設定」ボタンから設定ダイアログを表示し、開発者オプションタブの「デバッグモードを有効にする」をチェックします。
2. BCODE関数の実行
エラーになるBCODE関数を任意のセルで実行してください。通常であればエラーメッセージが表示されますが、デバッグモードが有効になっていると、以下のような文言が表示されます。表示されたセルの内容をコピーして取得してください。