エクセルアドイン、スプレッドシートアドオンについて関数の詳細を解説します。
特別な注記がない限り、エクセル・スプレッドシートのいずれでも同様の関数をサポートしています。
関数
BCODE関数
指定した銘柄の財務数値や指標を取得します。
取得可能な項目は下記をご確認ください。
それぞれ、バフェット・コードAPIの /api/v3/quarter
および /api/v3/daily
の返す項目に対応しています。
初期状態では、従量課金APIの利用は off になっており、直近5年分のデータのみ取得可能となっています。それ以前のデータを取得したい場合はこちらを参考に、従量課金APIの利用を有効にしてください。
構文
BCODE(ticker, period, propertiy_name, [is_raw_value], [is_with_units])
パラメタ名 | 必須 | 内容 | 例 |
---|---|---|---|
ticker | ○ | 銘柄コード | "6501" |
period | ○ | 決算期、もしくは営業日 | "2021Q1"、 "2021-01-07" |
property_name | ○ | 項目名 | "net_sales" |
is_raw_value | 数値をRAWデータで表示するかどうか。 アドインは少数値を丸めたり、百万円単位の財務数値を調整したりと、数値を見やすいようにフォーマットします。TRUE にするとこれらのフォーマット処理が無効になります。 (省略するとFALSE) |
TRUE | |
is_with_units | 単位を末尾に付加するかどうか。 (省略するとFALSE) |
TRUE |
使用例
四半期を指定する
APIの /api/v3/quarter
が返す項目を取得します。period には、 "2021Q1" 等、決算期を指定します。
- 日立製作所(銘柄コード 6501)の2020年第1四半期の売上高を取得する
=BCODE("6501","2020Q1","net_sales")
- 日立製作所(銘柄コード 6501)の2020年第2四半期の売上高を取得する (百万円単位への変換、カンマ区切りなし)
=BCODE("6501","2020Q2","net_sales", TRUE)
- ソフトバンクグループ(銘柄コード 9984)の2020年第4四半期の会計基準を取得する
=BCODE("9984","2020Q4","accounting_standard")
営業日を指定する
APIの /api/v3/daily
が返す項目を取得します。営業日の指定は、 "2021-01-07" のように、年・月・日を"-"でつなぎます。1月2日の場合は、"01", "02" のように設定します。
- 日立製作所(銘柄コード 6501)の 2020年1月6日 の時価総額を取得する
=BCODE("6501","2020-01-06","market_capital")
- 日立製作所(銘柄コード 6501)の 2020年1月6日 の時価総額を取得する (少数の丸めなし)
=BCODE("6501","2020-01-06","market_capital", TRUE)
- 日立製作所銘柄コード 6501)の 2020年1月6日 の時価総額を取得する を取得する (単位あり)
=BCODE("6501","2020-01-06","market_capital",, FALSE, TRUE)
便利な期間指定の方法について
BCODE関数では、"2021Q1"、 "2020-01-06" といった具体的な期間指定とは別に、「最新値」が指定できるようになっています。
決算期の指定方法
直近四半期は "LYLQ" を用いることで指定できます。 LY, LQ はそれぞれ "LatestFiscalPeriod.Year", "LatestFiscalPeriod.Quarter" の略であり、 直近四半期が "2021Q3" だった場合、 LY は 2021、 LQ は Q3 と指定することと等価です。
例えば、日立製作所(銘柄コード 6501)の直近四半期の売上高を取得するには
BCODE("6501","LYLQ","net_sales")
とすることができます。
"LYLQ" は、それぞれ引き算を行うことができ、例えば、日立製作所(銘柄コード 6501)の直近四半期より1四半期前の売上高を取得するには
BCODE("6501","LYLQ-1","net_sales")
同様に、直近四半期の1事業年度前を売上を取得するには
BCODE("6501","LY-1LQ","net_sales")
とすることができます。
なお、1事業年度は4決算四半期ですので、 "LYLQ-4" と "LY-1LQ" はどちらも"4四半期前"の決算期を表します。また、"LY-1Q2"
、 "2018LQ-3"
のような指定も可能です。
営業日の指定方法
直近営業日は "latest" を用いることで指定できます。 例えば、日立製作所(銘柄コード 6501)の直近営業日の時価総額を取得する場合
BCODE("6501","latest","market_capital")
のように指定します。営業日は引き算を行うことはできず、 "latest" の指定のみサポートしています。
エラーメッセージ
BCODE関数で何らかの問題が発生した場合、 エラーメッセージがセルに表示されます。ここでは、主なメッセージと対応法について記載します。
このメッセージから原因を切り分けることが可能です。以下のようなエラーメッセージがあります。
<<指定された項目が見つかりません: 項目名>>
property_name
に指定した項目名が取得可能な項目のリストに含まれなかった場合に表示されるメッセージです。項目名が正しいことを確認してください。
<<指定されたデータを取得できませんでした>>
指定されたデータをバフェット・コードのAPIから取得しようとして失敗したときに表示されるメッセージです。
さまざまな原因が考えられますが、大きく分けてバフェット・コードの問題(サーバダウン、APIの不具合など)、ネットワークの問題(ネットワークが繋がっていない、Proxyを越えられないなど)、PCの問題(動作環境の要件を満たしていない、アドインの不具合など)の可能性があります。
このエラーが発生し、原因がすぐにわからない場合、お手数ですがバフェット・コードまでお問い合わせください。
<<APIの実行回数が上限に達しました>>
WebAPIの実行回数には制限があります。実行回数が上限に達したときに表示されるメッセージです。
このメッセージが表示された場合、回数が回復するまでお待ちください。
<<APIキーが有効ではありません>>
設定されたAPIキーが正しいものではなかった場合やAPIキーの設定がそもそもされていない場合に表示されるメッセージです。
アドインタブの「設定」ボタンから設定ダイアログを表示し、正しいAPIキーが設定されていることを確認してください。
<<テスト用のAPIキーでは取得できないデータです>>
テスト用のAPIキーで取得できない銘柄のデータを取得しようとした場合に表示されるメッセージです。
試用版のアドインをインストールすると自動的にテスト用のAPIキーが設定されますが、テスト用のAPIキーは銘柄コードの末尾が01(いわゆるゼロイチ銘柄)のデータしか取得することができません。
<<未定義のエラー>>
上記のエラーメッセージのいずれにも当てはまらない、想定されないエラーが発生したときに表示されるメッセージです。
このエラーが発生し、原因がすぐにわからない場合、お手数ですがバフェット・コードまでお問い合わせください。
不具合の報告について
うまく関数を動かせなかった場合、下記をご確認のうえ不具合報告をお願いします。