バフェット・コードのブログ

企業分析に役立つ記事を配信中

バフェット・コードがオススメする株式投資・企業分析の名著35選【オススメ課題図書】

オススメ書籍企業分析や企業価値算定、株式投資に関するオススメの書籍をご紹介します。

ツイッターでは #夏休みのオススメ課題図書 としてご紹介してきたものです。

 

「夏休みのオススメ課題図書」というのは、私が「企業分析や株式投資するならこれ絶対読んでないとダメでしょ」くらいに思っている、心からオススメできる書籍たちです。

ツイッターでは探しづらくなってきちゃいましたので、ブログで見やすく再構成し、加筆修正してみました。

さらにTwitterでは紹介しきれなったけれど、強くオススメできる本を追記し、計35冊をご紹介します。

 

なお目的ごとにカテゴリー分けをしましたが、紹介する順番はオススメ度を反映しているわけではありません。(全部重要です)

得られるものは絶対に大きいと太鼓判を押していますので、気になったものがあれば是非手にとってみてください! 

 

ビジネスの理解力をつける

1. 決算を読む習慣

決算を読む習慣

決算を読む習慣

私の企業分析の基礎となっている本です。

①ビジネスモデルを分解し方程式化

②決算書からそれぞれの因子を特定(or 推定)

③競争優位を読み解く

分析には押さえてなきゃいけない具体的な数字があるという事を教えてくれた本

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本書に書いてあること一例

  • Yahoo!ショッピングに学ぶ、ECの収益モデル
  • 競合他社の斜め上を行く、Amazonという異端児
  • SquareとPayPalに見るスマホ時代の決済・送金ビジネス
  • 「AbemaTV」やZOZOTOWNの「ツケ払い」はうまくいくのか?
  • Teslaが今後提供する可能性があるFinTechビジネスとは?
  • Facebookがスマホで超高収益になった理由は?
  • 動画配信の王者Netflix「5つのすごいポイント」
  • クックパッド&食べログ、次の伸びしろはどこにある?
  • ドコモ、KDDI、ソフトバンクにとって「格安携帯キャリア」は脅威になるのか?
  • 楽天のM&A戦略、今後の「減損リスク」はどれほどあるのか?

 

「決算を読む習慣」というタイトルが語弊を与えるのですが、

  • 決算書を習慣的に読もう!と説く本ではない
  • ここでいう決算は有報でも短信でもなく、なんなら財務三表でもなく、決算説明会資料がメインである

なので気軽に読んで大丈夫です😄

会計の知識は不要です。

会計よりもビジネスを読む本。

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

 

2. 決算資料からビジネスの仕組みが見えてくる

以前紹介した「決算を読む習慣」のシバタナオキさんによる続編!

「ビジネスの勘所は分かったけど、じゃぁ具体的に決算資料のどこを読めば良いの?」をスタートトゥデイなどを例に解説しています。

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今をときめくゾゾタウンやフィンテック、SaaSなどを取り上げており、タイトルだけでもそそられる内容ですよね笑

決算書ではなく決算説明資料の見方なので、財務に詳しくなくてもきちんと読める構成なのはさすがです。

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シバタさんの書籍を読んでいると、分析において代表的な数字に関する感覚をどれだけたくさん持っているかが大事なんだと実感します。

  • ゾゾのテイクレート35%は高い?
  • 取扱高成長率36%は高い?
  • 営利率27%は高い?

といった部分です。

実務経験のない投資家などはここが弱点だったりします。

 

本書はとってもコンパクトで、30分もあれば読めてしまいます。

1章がシバタさんの記事の1つ分くらいでしょうか。

なので記事8本分くらいの分量です。

その分値段も540円とコンパクト😆

でも中身には無駄がなく、要点が凝縮されています✨

スマホサイズのスマート新書なのでKindle版の方がよいかも。

 

決算を読む習慣(https://amzn.to/2w5AmzT)もそうですが、最新事例でここまで分かりやすくビジネスの読み解き方を解説する本はありません。

いくつか紹介してきたものの、ごくわずかです。

なので投資家とビジネスマンはマジで全員シバタさんを読むべき⚡️

私は会う人みんなに布教してます笑 

決算資料からビジネスの仕組みが見えてくる (スマート新書)

決算資料からビジネスの仕組みが見えてくる (スマート新書)

 

 

3. 企業分析力養成講座

シバタさんの本と同様、ビジネスモデルを方程式化・因数分解し、必要に応じて決算書を見に行くスタイル。

「決算書を読む習慣」が良かった人はこちらもおすすめ!

10年前の本ですが、分析手法は時代に左右されません。

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この本のすごいところは図解とコラムが秀逸な点です。

小難しいことでも分かりやすい!

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本書で分析対象は下記の9社です。

「9社」というのにも意味があるんですよ😏

  1. スターバックス
  2. 三菱地所
  3. 創通
  4. ビックカメラ
  5. GABA
  6. JR東日本
  7. 横浜銀行
  8. ミクシィ
  9. 任天堂
デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座

デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座

 

 

4. ストーリーとしての競争戦略

500頁を超えるビジネス書としては異例のベストセラー。

良いビジネスモデルとは、誰かにどうしても語りたくなるようなストーリーで綴られるもの。

具体的な企業を取り上げて解説しています。

グイグイ読めます。

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本書を読むことで、永続的競争優位をもつ企業を探す際に役立ちます。

戦略を断片的なフレーズや単語の羅列でしか説明できないとしたら、それは理解が甘いか、大したビジネスではないということ。

ストーリーで話せる事業こそ、永続的競争優位があるといえます。

 

本書で一番重要な示唆は、良い戦略は一見不合理だということ。

スケールしないことや無駄なことが、実は模倣困難性を高めていることを教えてくれます。

伝説的アクセラレーター「Yコン」のポール・グレアムもスケールしないことをせよと言っており、本書でその裏取りをするような読み方ができます。

本書の分析対象となる企業は

  1. スタバ
  2. マブチモーター
  3. サウスウエスト航空
  4. アマゾン
  5. デル

など、ビジネスモデルに革新をもたらした企業を取り上げています。

GAFAのような新しい会社群とは言えませんが、古典ほど古くもありません。

考え方は陳腐化しないので、今読んでも十分通用します。

 

戦略のストーリーを構成する柱は5つ

  1. 競争優位
  2. コンセプト
  3. 構成要素
  4. クリティカル・コア
  5. 一貫性

この5つのCを軸にして各社の戦略を解明していきます。

そして大事なのはこのクリティカル・コア(一見不合理なこと)!

 

楠木氏は実務家ではなく学者なので、外形的・アカデミック寄りですが、語り口が軽妙なのでさくさく読めます。

最初は王道の企業で分析の型をインプットするのが肝要なので、我流で戦略分析を始めてしまう前に一読されると良いと思います。

オススメです。  

ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books

ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books

 

 

ファイナンス力をつける

企業分析を習得する上で、どうしても避けがちなのがコーポレートファイナンス。

小難しい理論が並びますし、「結局どれに投資すればよいの?」に簡単に応えてくれるわけではないため敬遠しがちです。

 

しかしファイナンスは机上の空論ではありません。

しっかりと学習すれば理論的に企業価値と向き合えるようになります。

勘や経験から卒業するにはコーポレートファイナンスの知見が必須と言えます。

 

5. コーポレートファイナンス 戦略と実践

学術的なファイナンス本はたくさん出版されています。

しかしDCFやWACC、β、NPVなどなにかと数式が出てくるし、難しい割りに実務から乖離してることも多く、「結局現場ではどう使えば良いの?」という疑問を残してしまうことが多いです。

 

しかし本書は違います。

財務モデルやWACC、バリュエーションなどの投資銀行の現場でやっている内容を再現している本であり、とても実践的です。

なにが実務寄り、実践的かというと、たとえば財務モデリング。

モデリングの教材自体珍しいのですが、予測期間のモデルの作り方、具体的なアサンプションが載ってるのは初学者にとって勉強になるはず。

他にも資本コストのためのベータの算出。

リレバー化まで踏み込んで解説されてます。

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「実務的...難しいの?」と思われた方、ご安心ください。

初学者でも読めます。社会人3年目以内の方や、経営層に近いポジションになったけどファイナンスの知見がない方、学生の中でもIBDやコンサルへの就職希望者は必読です。

 

どうして読みやすいのかというと、それは著者が保田さんだから。

投資銀行といえば保田氏ですよね笑

彼が書いてる時点で内容は間違い無いです。

 

特筆すべきは6章以降。

財務モデル、Compsによるマルチプル法、LBO、株主還元など。

実務レベルの話をこうまでかみ砕けるの本当にすごいです(伝え方の勉強になりました)。

470項くらいあるけどマッキンゼーの企業価値評価と違って堅くないので読みやすいです。

 

なお第6章に、6社分のP/LとB/Sだけ与えられて、ノーヒントで全社当ててくださいというかなり鬼畜度の高いクイズがあります笑

難易度伝わります?

比例縮尺じゃなくて実数なんですよ!w

私はなんとか15分くらいかけて推計して全問正解しました。面目躍如💧

しかし達成感パないw

 

選択肢は

  1. 伊藤忠
  2. JR東
  3. JT
  4. ドコモ
  5. 日立
  6. ヤマダ

です。

似てる組み合わせも多くて苦戦します😅

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ファイナンスの本としてはこちらの書籍1冊で十分ではないか、とすら思っています。

それくらいよくできた本でした。

ファイナンス弱いんだよなぁという方から、一通り学んだけどすぐに手を動かせるような気がしないという方にはオススメ。 

コーポレートファイナンス 戦略と実践

コーポレートファイナンス 戦略と実践

 

 

本書を読んだ上で、更にもう一段先に理解を進めたい!という方は本格的な書籍としてマッキンゼーの企業価値評価もオススメです。 

企業価値評価 第6版[上]――バリュエーションの理論と実践【CD?ROM無し】

企業価値評価 第6版[上]――バリュエーションの理論と実践【CD?ROM無し】

  • 作者: マッキンゼー・アンド・カンパニー,ティム・コラー,マーク・フーカート,デイビッド・ウェッセルズ,マッキンゼー・コーポレート・ファイナンス・グループ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログを見る
 

 

6. 道具としてのファイナンス

もしも上記「コーポレートファイナンス 戦略と実践」が合わなかった方、あるいはバリュエーションだけではなく大きいくくりで投資意思決定やポートフォリオ理論についても学びたい方であれば本書がオススメ。

ファイナンスというと数式や専門用語が多い学術的な印象がありますが、本書は初学者向けに書かれています。

なにより筆者は日産の財務部出身で、そこでの実務での経験・知見を踏まえた実務寄りの本となっています。

 

私は大学のときに最初に読んで感動しました。

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主な内容

  1. いかに儲けるか ルノアールとドトールの違い
  2. 利幅の厚い商売 ヤマトがアマゾンから撤退したワケ
  3. 資本の回転速度 イオン、小売の雄の異変
  4. 株主が重視する指標 三越伊勢丹とスタートトゥの比較
  5. ROEを高める 花王とホンダは自社株買いを選んだ
  6. M&A戦略 ソフトバンク、空前の投資活動
道具としてのファイナンス

道具としてのファイナンス

 

 

7. 数字が読めると本当に儲かるんですか?

管理会計って聞いたことありますか?

 

財務と聞くとみんな財務会計を勉強しがちです。

いわゆる「簿記」も財務会計ですし、有報や短信で見る会計も財務会計です。

 

ですが、施策を考えたり施策を評価したりする上で必要なのは財務会計ではなく、実は管理会計と呼ばれる財務です。

このことを知らない人はとても多いです。

私は管理会計の認知向上委員会の会長してます(今勝手に作った)。

 

具体的に何が違うのか。

財務会計は外部の人に経営状況を報告するための会計です。

売上は伸びているのか、利益は出ているか、財務は健全か、みたいなことを知らせるためのものです。

 

対して管理会計は外部向けではなく内部向け。

すなわち企業価値最大化に向けてどのような施策を打つべきか、を考えるための会計です。

 

例えば、企業価値を高めるために会社は

  1. 値上げすべきなのか、値下げすべきなのか
  2. 販売数量を増やすべきなのか、減らすべきなのか
  3. 原価を下げるべきなのか
  4. 家賃や人件費などの固定費を下げるべきなのか
  5. 広告宣伝に費用をかけるべきなのか
  6. 人を採用すべきなのか

など施策自体はたくさんありますが、どれを打つべきかの答えがわかるようになります。

これは、財務会計からはできないのです。

 

なるほどじゃぁ管理会計を勉強しよう。

そう思ったときに困るのがどの本を読めばよいのか。

実は管理会計の本は原価計算の部分にたくさん紙幅が費やされていて、読んでいてもチンプンカンプンだし、退屈だし、メーカー経理以外役に立たなさそうなことを延々書いている本が多いです。

 

そんな中で管理会計で非常に良書なのが、「数字」が読めると本当に儲かるんですか?という本。

まず初学者向けにめちゃくちゃ読みやすい。

難しい数式は出てこず、簡単な四則演算だけ。

なによりストーリー調になっていて、どうして今それを考える必要があるのかがスッと理解できる作りになっています。

 

主人公は花屋を営む筆者自身。

売上至上主義を地でいく典型的な「数字の読めない経営者」です。

とにかく売上がすべてを癒すのを信じてやたら広告は打つわ、人を採用するわ、値下げするわ、高い社用車買っちゃうわで、あらやる失敗あるあるをやります笑

もちろん売上は膨れるけれども一向に余裕が出てくるように感じない。

 

どん底の時に登場するのが凄腕税理士。

彼に教えを請いながら管理会計を学んで限界利益を使いこなし、徐々に業績を回復させていきます。

※本書では管理会計の「か」の字も出さないで複雑な管理会計を説明しています

 

1冊読んだころには管理会計の基礎はしっかり身についているはず。

めちゃくちゃオススメです。

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?

 

 

8. 勝てるROE投資術

いかにも投資のノウハウを書いているかのようなタイトルですが、中身はゴリゴリの正統派理論系の分析書です。

一般に誤って理解されていがちな部分について切り込んで説明していてとても好感が持てます。

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  • PBR = ROE × PERの通りROEを高めることで企業価値向上に繋がる
  • 高レバレッジの擬似高ROEに注意せよ
  • 業種別ROEの解説
  • PBR1倍割れは「解散価値を下回る」ではない
  • 日米のROE差は利益率の差
  • 株主還元は株主価値になんら影響を与えない

といった点を論理的に解説されているところに感動すら覚えます。

 

一方で高ROE投資は間違いだと警鐘を鳴らします。

市場全体でバックテストをすると、高ROEの銘柄群ほど株価パフォーマンスが悪いという結果に。

また、高ROE投資がダメでも、意外にも低PBR投資がハマるとのこと。

バックテストの結果と、なぜそうなるかについても解説されています。

 

日本のROEが低かったのは儲かることをしてこなかったからだ

株主還元に積極的というのは、裏を返せば資本コストを上回るROEを達成できないと白旗を上げていることと同義

などバッサリ言い切るで、広木氏はとても清々しいですねw

勝てるROE投資術

勝てるROE投資術

 

 

9. ROIC経営

企業価値を高めるということをロジカルに突き詰めると「ROICがWACCを上回る投資を続けよ」という話。

ROEでもROAでもなくROICを見るべき理由も。

KPMG著なので内容はしっかりです。

ワンランク上の「分かってる人」を目指したい人向け。

経営者や経営企画、IRの方は必読です。 

ROIC経営 稼ぐ力の創造と戦略的対話

ROIC経営 稼ぐ力の創造と戦略的対話

 

 

投資家として成長する

10. 生涯投資家

本書をまだ読んだことがない方へ

私は「あなたは村上ファンドを180度誤解している」と確信を持って言えます。

なぜなら私がそうだったから。マスコミ怖い

村上氏は極めてまっとうなバリュー投資家です。

学べることが多いです。

Amazonで購入

 

■コンテンツ

  • 官僚だった村上氏がどうして投資家になったのか
  • 投資家として何を実現したかったのか
  • どんな投資手法をしていたのか
  • どうしてあれだけ世間から叩かれなくてはならなかったのか
  • 村上ファンドは乗っ取り屋やアクティビストの類いだったのか
  • 騒動・逮捕を経て今どう考えているのか

 

マスコミの前での態度や、ロジックをずいぶん端折って話すために盛大に叩かれたわけですが、日本を強くしたいというめちゃくちゃ熱い当時の想いが本書から伝わってきます。

株主軽視の日本に一人で挑んだ男の半生。

私自身、不覚にも読んでいて涙が出ました。

 

そもそも本書が面白いのはAmazonのレビューを見てもらえればわかるので、読んでみて損はないと思いますよ。

直近のレビューを見てみると、237個のレビューで☆4.7ってなっててすげぇ!ってなりました笑 

生涯投資家 (文春e-book)

生涯投資家 (文春e-book)

 

 

11. ファンダメンタル投資の教科書

会計士でもある足立氏が書かれたファンダ投資の良書。

ビギナー向けでありつつも、PERやPBR、ROEなどかなりしっかり説明されているので、中級者でも読む価値あります。

私も度々本棚から出して参照しています。

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本書を推薦しているのは、

  • PERが低い、PBRが低い、ではなく、PERとPBRとROEのバランスでマルチプルを判断すべきだと説明している
  • 「PBR1倍割れは割安」ではないことを解説している
  • 「ROEは高けりゃ良い」ではないことを説明している

といった点に、著者の誠実さを感じるから✨

 

私が過去に本書についてツイートしたことがあります。

下記のツイートをご覧になって「気づきがあったな」と感じられたなら、本書を読む価値はあると思います。

 

 

また、章中に挟まれるコラムも面白い・興味深いですよ😄

コラム一例:財務大臣が大株主の会社とは

JTくらいじゃないの?と思うところですが、実は意外な経緯で財務省が大株主になるケースがあるのです。詳細は本書で笑

 

アマゾンのカスタマーレビューを今見たのですが、42件で評価4.3ってすごいですね笑

私は昔書店で立ち読みして「これは!」と思って買ったのですが、やはり良い本には納得の良いレビューがつくんだなぁ。  

株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

 

 

12. 億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

バフェットの姪が、誰よりも近くでバフェット銘柄を研究し、バフェットが購入する銘柄の共通項をまとめたロングセラーです。

定性的、定量的に大変良くまとまっていてかなりおすすめ。

バフェット自身が語っているわけではないものの、バフェットのバリュエーション手法について詳しく書かれていてめちゃくちゃ勉強になります。

本書によると、定量的にはEPSとBPS、そしてPERのレンジを使って出しているようですね。

投資入門~中級の方が対象。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

  • 作者: メアリー・バフェット,デビッド・クラーク,井手正介,中熊靖和
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2002/05/20
  • メディア: 単行本
  • 購入: 6人 クリック: 110回
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13. バフェットの財務諸表を読む力

永続的競争優位が財務諸表のどこに表れるのか、バフェット銘柄で具体例を挙げながら解説しています。

定量的、かつ数字の目安まで踏み込んで書いています。

私も目からウロコの見方をたくさん学びましたし、定期的に読み返している数少ない名著のうちの1冊です。

バフェット・コードとの親和性もとても高い本です。

史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール

史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール

  • 作者: メアリー・バフェット,デビッド・クラーク,峯村利哉
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/03/19
  • メディア: 単行本
  • 購入: 11人 クリック: 77回
  • この商品を含むブログ (26件) を見る
 

 

14. 株式投資の未来

端的に言うと「なぜ成長著しい会社に投資してるのにリターンが上がらないのか」を解説した名著。

秀逸なのは米国株50年分のデータを用いてバックテストをしている点。

初学者・初級者が陥りがちな「めちゃくちゃ成長する会社の株を買えば値上がり益で儲かるはず!」という甘い考えを粉砕してくれます笑

冒頭の章の「成長性の罠」を読むだけでも値段の価値あり。

株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす

株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす

 

 

15. ファンダメンタル分析の手法と実例

外資証券アナリストによるファンダ分析の本。

「株式投資とは」から始まりますが、指標や分析、バリュエーションについて一通り丁寧に書かれています。

前半は投資初級者向け、中後半は中級者でも学べます。

Amazonで購入

 

■序盤

「株式とは」から始まり、現在価値と将来価値を押さえてから株主価値、資本コスト、永久成長率、DCF、割引配当モデルまでを一気に駆け抜けます。

難しい部分は本章での言及を抑えてコラムで解説するスタイル。

この手の本にありがちな難易度の段差がなく、つまづかずに読めます。

本書が上手いなと思うのは、株主資本の解説はきちんとするもののCAPMの数式は思い切って割愛している点。

確かに初学者にとって重要なのは株主コストとはなにか、どうやって見積もるのか、いくらくらいを見積もればよいのかという部分であって、CAPMを詳述する必要はまだないのかもしれませんね。

■中盤

情報の集め方、市場規模やビジネスモデルなどの事前調査の方法などを簡単に解説。

情報の取り方として「IR担当者に取材をする」というのはいかにもアナリストっぽい笑

■後半

そして本書の一番の肝は後半!

実際に日本M&Aセンターとセブン銀行について、分析からバリュエーションまでをやってみる部分です。

写真のようなバリュエーションシートを手順を追って導いてくれます。

専門家の財務モデルには遠いですが、アナリストレポートでよくみる形のやつですね。

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ここまでを自分の手で作れるようになったら、投資家の中でもかなり理解が進んでる方だと思います。

CAPMや資本コスト、配当モデル以外のバリュエーション手法について知りたくなるはずです。

投資で大事なのは「納得感」なので、このくらいまではロジックを詰めてから買うようにしたいところですね。 

外資系アナリストが本当に使っている ファンダメンタル分析の手法と実例

外資系アナリストが本当に使っている ファンダメンタル分析の手法と実例

 

 

16. バフェットからの手紙

バフェットは毎年バークシャーの投資家へ宛てて手紙を送っています。

内容は経営・投資・マクロなど多岐に渡ります。

本書はそれをテーマごとに再編し翻訳されたものです。

バフェットは投資のアイデアや手法について具体的なことは一切公表しませんが、彼の思考に直接触れられる"唯一"の書籍です。

 

バフェットは投資家であると同時に経営者でもあるので、経営視点からもたくさんのことが学べます。

なんども読み返したい名著の1冊。

最初に目をつけていちはやく翻訳したパンローリングは慧眼。

バフェットからの手紙 第4版

バフェットからの手紙 第4版

 

 

17. エビデンスに基づく株式投資のすすめ

  1. PER、PCFR、PBR、アクルーアルなどの割安性
  2. 小型株効果などの財務
  3. ROEなどの収益性

などとリターンとの関係について学術誌に掲載された内容をレビューしています。

めちゃくちゃ濃い内容です。

Amazonで購入

 

本書は完全に定量的アプローチをとっています。

徹底したバックテストの結果を用いて、ポートフォリオのパフォーマンスを上げる方法を考察しています。

「俺たちは雰囲気で株をやって」いない人、あるいはしたくない人には本書がオススメです。

 

なお、過去に私が読んだときはたとえばこんなツイートをしています。

 

 

「参考になるかも」と思われたら一読されてはいかがでしょうか。

 

財務力をつける

誤解されやすいのですが、財務力とは会計力にあらず。

会計力とはたくさんの勘定科目を知っているとか、適切な仕分けができるとか、そういう能力です。

一方で財務力とは、財務諸表からビジネスモデルを想起する力、あるいはその逆でビジネスモデルからあるべき財務諸表をイメージする力と定義することができます。

 

財務力が高いと「この会社は小売りでSPAでもあるからB/Sはこんな感じになっていて、P/Lはこうなっているはず」や、「この財務諸表、固定資産が大きくて、同じく長期借入金が多額だ。●●の事業をやっている会社かな?」みたいな発想ができるようになります。

 

その力を鍛えるにはどのような本を読めばよいかご紹介します。

18. 会計士は見た!

会計士が書く企業分析本は財務をこねくり回して「木を見て森を見ない」ものが多いのですが、本書は森まで見る良書です。

話題性のある会社を公表された資料だけで、まるで内部者かと思うような洞察をされるので勉強になりました。

 

会計はちょっと勉強したんだけれど、結局「で?」って感じで終わっちゃって、どうにもビジネスと繋がらないんだよねぇ

 

そういう人にこそぜひ読んでもらいたい!

めちゃくちゃわかりやすく一気に読めます。

会計士は見た! (文春e-book)

会計士は見た! (文春e-book)

 

 

19. やっぱり会計士は見た!

前回紹介した「会計士は見た!」の続編。

まず仮説を立てて数字で確認するという流れ。

指標ありきではなく、確認作業のいちツールとして指標を見る姿勢に好感が持てます。

企業分析を勉強したいなら外せない一冊。

やっぱり会計士は見た! 本当に優良な会社を見抜く方法 (文春e-book)

やっぱり会計士は見た! 本当に優良な会社を見抜く方法 (文春e-book)

 

 

20. 儲かる会社の財務諸表 ~48の実例で身につく経営力・会計力~

「会計士は見た」が肌に合った人はこちらも気に入るはず。

会計のテクニカルな話がメインではなく、まずビジネスをみて、それを要約財務諸表で確認していく流れ。

めっちゃ良書。

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48社分のB/S P/Lをひとつひとつ順番に出していくのではなく、トピックごとに話の流れの中で掲載していくスタイルなので非常に読みやすいです😄

ユニクロとニトリが同じ章に出てくるような。

またビジネスや会計に留まらず、業界構造が定まった経緯などにも言及していて、項数以上の学びがありました👍

 

本書に関連して過去にはこんなつぶやきをしてます。
ご参考まで😄

ユニクロの競争優位

 

ニトリの競争優位

 

医薬の儲けの構造

 

手間のかかるサービスが競争力のキモ。

「儲かる会社」の財務諸表?48の実例で身につく経営力・会計力? (光文社新書)

「儲かる会社」の財務諸表?48の実例で身につく経営力・会計力? (光文社新書)

 

  

創業者本でビジネスをより深く知る

21.志高く

SB孫さんの自伝的な本。

企業の社風や全社戦略の方針って、創業者のキャラクターや創業時の体験に拠るものがとても大きいので、会社を知りたいならまずは創業者本を読むべし。

本書は読み物としてもバツグンにおもしろいです。

Amazonで購入

 

私は創業者の本を読むのがとても好きで、これまでたくさん好んで読んできました。

企業分析には「実務経験」というものが大変に重要になってきます。

伝え方が難しいのですが、肌感で理解するためには教科書的な理解ではなく、具体的なイメージを持っているかが明暗を分けるからです。

たとえばネット企業による買収のニュースが流れたとき、「わが社のマーケティングノウハウを活かしてシナジーを生みます」と説明されて納得できますか?

検索エンジン最適化でトラフィック伸ばします!と言うは易しですが行うは難しです。

その現実性を評価するには実務経験が必要なのです。

ですがそうした実務経験は簡単に身に付くわけではありません。

そこで創業時のことが書かれた本を読んで追体験をするのです。

もちろん本を読んだだけでSEOがわかるわけではないですが、現場の話をストックできるのは学びが多いです。

ということで、私は創業者本と経済小説は強く薦めています😄

 

本書は九州で生まれた孫さんがどのように立身出世したかを克明に書いています。

ここぞというときには大きなリスクをとって、一気に経営者として駆け上がる様子が良くわかります。

個人的には、県下随一の進学校だった高校をすぐに中退して、アメリカに留学するための試験での逸話が好きすぎるw

 

少年時代からはじまり、アメリカでの青春期、ソフトバンクの創業、インターネットや携帯電話事業への進出から、アリババの上場そしてロボット事業に至るまでを書いています。

もう少し最近のArms買収などについてはこちらがおもしろいです。

「孫正義 300年王国への野望」をAmazonで購入

 

まぁとにかく孫さんは発想がぶっ飛んでて、行動力と交渉力がめちゃくちゃ強いので、読んでて痛快です。

とにかくおもしろくて一気に読めちゃうので、是非読んでみてください。

個人的には「記憶を消してまた読みたい本」のトップ3に入ります。

まだ読んでない人が羨ましい... 

志高く 孫正義正伝 新版 (実業之日本社文庫)

志高く 孫正義正伝 新版 (実業之日本社文庫)

 

 

22.渋谷ではたらく社長の告白

CA藤田社長の自伝。

AbemaTV等への積極投資で話題のCAですが、その創業の原体験が描かれています。

頭がキレるタイプというよりは、涙を流して歯を食いしばりながら道を拓いてきた人だという事が良くわかります。

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堀江貴文氏や村上世彰氏と同じ激動の時代を潜り抜けてきたうちのひとりで、今や巨大企業を率いているわけですが、おもしろいのは、創業してからなーんにも順調に進まなかったところw

「そんなにうまくいかないものかね!?」と思っちゃうくらい。

本当にスタートアップの社長業は大変ですね。

 

クライアントがなに言ってるか分からなかったけど、とりあえず「出来ます!」って言って、受注した後でわからなかった単語調べてた話とかほんと好きw

マージャンばかりやってた学生時代からインテリジェンス時代、そして起業、ネットバブル崩壊、社員の離反、身売りの危機などなど盛りだくさんです。

 

本書には当時の堀江氏も出てきます。今と全然違う描写でおもしろいですw

そういえば村上氏の「生涯投資家」にも藤田社長が出てきますよね。

(こちらは、CAから手を引けと村上ファンドが大御所から最後通告を受ける緊迫のシーンだったと記憶していますが...) 

渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉

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23.謎の会社、世界を変える エニグモの挑戦

バイマでおなじみエニグモ(3665)の創業本。

プラットフォームやウェブサービスの立ち上げに関心のある方には特にオススメ✨

サイトは洗練されてますが、立ち上げはとても泥臭かったことがわかります🤮

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序盤は博報堂の2人が起業に至った経緯を、

中盤は非エンジニアがウェブサービスを作る上での苦難・失敗と、

プラットフォームの集客に苦しむ姿を、

終盤は新規事業の立上げに奔走する様子を描いています。

立上げは簡単じゃないけれど、キャズムを超えたら突然グロースするのがプラットフォーム!

 

創業者がエンジニアではないのでシステム構築を外注するんだけどそのまま夜逃げされる話好きです笑

そこでへこたれずに代わりを見つけてくる覚悟!

夜逃げ先を探して返金させる執念!

ちゃんとしたエンジニアが創業メンバーにいないと、仕様を正しく伝えられないので外注すら難しいんですね🤔

 

実務を知らない方は、

交流する「場」や取引が成立する「場」を作れば自然と人は集まってくる🤪

という風に楽観的に考える人がいますが、プラットフォームの立ち上げはそんな簡単なものでは断じてありません。

本当に大変なのは初期のユーザー集めなのです📣

それがよくわかる本です。

 

ちなみに私は、まだ投資銀行にいた2012年に本書を読んだのですが、外注に失敗する話があまりに印象的だったので、バフェット・コードではその轍を踏まないよう未経験の私もコードを書くことを最初から決めていました。

本書を読んでなければ安易に外注して、間違いなく失敗していたことでしょうね😱

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦

 

 

24. 革命のファンファーレ 現代のお金と広告

芸人西野氏の2作目。

副題の通り、内容はもろビジネス。

西野氏は信用経済や仮想通貨、マネタイズ論、プロモーションの先端を自分で歩く人ですよね。

彼はもはや芸人ではなくて優秀な起業家です🤔

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彼の代表作「えんとつ町のプペル」は、絵本業界では異例の大ヒットになったわけですが、その手法がとても勉強になります。

  • 制作は分業制
  • 制作費はクラウドファンディングで
  • 無料で全国の図書館に寄贈
  • 絵本の中身全部をネットで無料公開
  • 著作権を放棄

などなど

 

制作にしても、マーケティングにしても、新規事業にしても、彼は徹底的にこだわってます。

舞台や講演で全国を飛び回る合間にもびっしり仕事してます⚡️

私もブログを拝見してますが、舌を巻きます😳

だからこそ支援者も集まるし、目標も達成するんだなと納得せざるを得ません。

 

彼の施策には批判もあったようですが正論で論破するのも痛快です。

図書館で本が無料で読めるから販売数が減っている!

→プペルは全国の図書館に寄贈したが売上は伸びている

 

無料公開したら本を買う人なんているはずがない!

→試し読みしたら子供が喜ぶから買って行く。実際、販売数は飛躍的に伸びた

 

ビジネスはお金や人気では成功せず、信用をいかに貯蓄できたかで決まると。

芸人西野氏が突然「ひな壇を辞める」といって実際にバラエティから消えましたが、バッシングを受けてまでどうしてそんな行動をとったのか。

それはこの「信用」のためだったそう。

詳しくは本書で是非読んでほしい!😆 

革命のファンファーレ 現代のお金と広告 (幻冬舎単行本)

革命のファンファーレ 現代のお金と広告 (幻冬舎単行本)

 

 

周辺知識 

25. ブロックチェーン革命

Gunosyでも話題になりましたが、ブロックチェーンが株とは無縁とは言ってられない時代になっています。

ブロックチェーン関連の本は数多あり私も10冊以上読んだ結果、本書だけで十分だったなというくらいに良書です。

Amazonで購入

 

下記が網羅的に学べます。

  • ブロックチェーンの仕組み
  • 従来技術と比べたときのメリット、デメリット
  • 応用分野
  • 今後の課題

ナンスとかマイニングとかPoWとかハッシュ関数とか非中央集権的とかエセリウムとかDAOなんかの超重要キーワードにひとつでもピンと来ない方は読んだほうが良いです。

「ブロックチェーンが有望なのは分かるけど、仮想通貨はもう終わりでしょ」なんていうセリフをよく聞きますが、浅学を披露して恥をかいていることに気づかない姿は滑稽です。

仮想通貨なんてまだ始まってすらないですから!

本書を読めばその意味もわかるはず。

夏休みの読書としてうってつけですよ😄

 

著者の野口さんは技術畑の方ではなく、むしろ官僚出身です。

しかしめちゃくちゃわかりやすい!圧倒的です。

それでいてきちんと深いところまで書かれています。

ブロックチェーンのことを忘れても、本書を読み返すだけで済むので保存版ですよ。 

ブロックチェーン革命--分散自律型社会の出現

ブロックチェーン革命--分散自律型社会の出現

 

  

なお本書で十分という話をしましたが、野口さんの本を読んだ後でオススメするなら「ブロックチェーンレボリューション」です。 

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

  • 作者: ドン・タプスコット,アレックス・タプスコット
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/12/09
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログを見る
 

 (タイトル同じやないか!というツッコミは置いといて)野口さんとは別な解説をしているのと、グローバル事例に詳しいので理解が強化されます。 

 

26. 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

先日「事業の選美眼を磨くコツ【中級編】」で紹介したフェルミ推定の本です。

 

いくつも読みましたが、こちらが圧倒的に実践的で分かりやすいです。

フェルミ推定はホント大事なスキル🧐

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他の書籍が「フェルミ推定とは」に力点をおいて、ケース問題は有名なものしか掲載していないのが大半です。

しかし本書は「1,000問のフェルミ推定を研究し、東大生グループがフェルミ推定の解法を体系化」とあるように、つかみどころの無い問題へのアプローチをパターン化している点が秀逸です。

 

改めて具体的にフェルミ推定の有用なケースを書くならば、たとえばこれまでにない市場を創出する新規事業が発表されたとき、対象となる購入頻度と製品の平均単価、消費者人口等から市場規模を推計し、仮に10%のシェア獲得を実現するとP/LやCFにどれだけのインパクトがあるかを推定するケースなど

 

寡聞で恐縮ですが、新規事業を立ち上げるのが上手な人やグロース投資が得意な人の共通点は、ごく短時間で市場性(市場規模や達成可能なCFの推定等)を計算できる人たちなように見受けられます。

フェルミ推定はなにも特別な能力ではなく、ロジカルシンキングの一部ですので訓練で容易に身につきます。

 

なお本書はフェルミ推定の6パターンをケース問題つきで解説していますが、演習として別に「問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」があります。

「問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」をAmazonで購入

ケース問題と解説が豊富なので、一通りやれば誰でもフェルミ推定は身に付くと思いますよ💪

※精度を上げるには日々精進あるのみ 

現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート―「6パターン、5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート―「6パターン、5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

 

 

小説・エッセイ

27. ハゲタカ(IとII)

日本、そして銀行を憎悪する伝説のファンドマネージャー鷲津が、旧態依然した日本企業を買い叩く話。

髪型服装から買収にいたるまで全てが戦略的で、伏線がすばらしいです。

投資銀行ではほぼみんな読んでました笑

就活生に特におすすめ。

新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫)

新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫)

 

 

28. 破天荒フェニックス

ずっと資金ショートと戦ってる作品w
まずは債務超過を解消し、銀行融資を引っ張ってから海外戦略を進めたほうが良かったのではと思いますが、無粋な後講釈ですね。

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もともとこの本は小説と聞いていたので関心を持っていませんでした。

R25の記事を読んでめちゃおもしろそうだったのでポチってしまいw

ほぼ実話なんですね🤔

ターンアラウンド系の書籍は大好物なのです。

39件もレビューがあるのに☆評価が4.8って、もはや期待しかない!

 

新R25の記事はこちら。
社長のキャラが良いですね。良い顔してるw

r25.jp

人生の選択をまるでウルトラクイズみたいなもんだと思ってる人が多い。実際にはどっちも泥なんかじゃなくて、ただ人生が続くだけ。その後どう行動するかによって正解にもなるしドロドロの不正解にもなる

 

フィクション風ノンフィクションなので、スルスルと読めます😄

全員から反対されたオンデーズの買収。

会社幹部からは反駁されるわ、資金ショート寸前なことが判明するわ、社長就任早々散々だった模様。

ただ、いくらかはDDで検知できたのでは?という気もしなくもない笑

 

銀行とのリスケ交渉が難航し、遂に返済できない事態に。

返済を止め、従前から説明していた新規買収による再建プランを呑んでリスケに応じるよう説得するシーンがヤバい。マジ最後の手段w

もう腹も目も座ってるから強い。

こんな頼もしいCFOを再建パートナーにできたことが成功の要因ですね。

 

ネタバレになるから言えないのですが、震災のクダリはホントヤバいです。

資金繰りの綱渡りしながら少しずつ回復の兆しが見えてきた矢先、かの自身に遭遇します。

滅多なことでは泣かないのですが、さすがにこれは涙出たで😢これはアカン。

ノンフィクションだからこそのリアリティなんでしょうね。 

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

 

 

29. 海賊と呼ばれた男

出光興産をモデルにした経済小説。

石油の一滴は血の一滴といわれた戦後、石油の確保と配給に奔走し、財閥系が牛耳る業界に独立系として挑む小さな卸会社の物語。

控えめに言って、めちゃくちゃおもしろいです。

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当時は「石油配給統制会社」という政府系組織が配給をすべて管理しており、独立系の国岡商店が石油を確保しようとするも、ことごとく難癖を付けられて反故にされる。

ドブさらいのような仕事を回されたり、契約をなかったことにされたり。

とにかく統制会社の登場人物がクソやろうばかりで燃えますw

 

映画化もされていますが、長編をキュッとまとめたせいで内容がスッカスカになってて良くわからん仕上がりになっていますので、ぜひとも原作でお楽しみください😄

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

 

30. ワールドエンドエコノミカ

今回はかなり亜流です。

ラノベを毛嫌いする方には絶対刺さらない自信がある。

でもめっちゃおもしろいよ。

「狼と香辛料」の著者:支倉凍砂氏による株式投資を題材としたラノベです。

全3部作!

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※1〜3合本版. Amazonで購入

 

狼と香辛料といえば、中世ヨーロッパを思わせる世界を舞台にひとりの行商人と賢狼ホロの二人旅を描いて大ヒットしました。

支倉氏が経済フィクションに強いラノベ作家なのは証明済みですね。

本作は狼と~の完結後に上梓された作品で、元は同人です。

あまりにも人気が出たため書籍化されたという。

 

元がビジュアルノベルなので、完結まで長編です。

3部作の1部だけでもなんと800ページ超!

かといってダラダラしてなくて、私は一気に読めました。

世界観の作りこみやキャラの設定、伏線の張り方はさすがです。

後半に伏線が回収されるとき、きっと息を呑みますよ。

 

株式投資で生計を立てるストリートチルドレンの主人公と、人嫌いな天才数学少女。

この主要キャラの設定だけ聞いても血湧き肉踊らない投資家がいたとしたら、それはもうニセモノってもんでしょう笑

普段はデイトレみたいな稼ぎ方をしていますが、要所でビッグディールをするので惹きこまれます。

 

月面が舞台だとか、少年が株式市場で金を稼ぐとか、いろいろ突っ込みどころはあるのですが(w)、話自体はとてもおもしろいのでご安心を😄

出来の良いラノベがたまたま株式投資を主題にしていた、というスタンスで読むと良いかも🤔

堅い本も良いですが、たまには息抜きにラノベでもいかがでしょう✨

【合本版】WORLD END ECONOMiCA 全3冊収録 (電撃文庫)

【合本版】WORLD END ECONOMiCA 全3冊収録 (電撃文庫)

 

31. ハーバードMBA留学記

ライフネット生命の共同創業者でおなじみ岩瀬氏の、ハーバードMBA当時のブログを書籍化した本。

東大法→在学中に旧司法試験合格→BCG→買収ファンドとキラキラのキャリアを経て、HBSに入学。成績上位5%以内で卒業。

Amazonで購入

 

経歴を見て分かるとおり岩瀬氏は絵に描いたようなエリートです。

帰国子女なため英語もペラペラなわけですが、留学時代に多国籍な交流を通じて価値観を広げられたことが伺えます。

MBAに興味ある人もない人も、グローバルエリートとはこういうことなのかということを知れる書籍なのでオススメです。

 

元はブログを再編集して加筆修正したものなので、基本的に章ごとにテーマが独立しており、文体もさくさくと読み進めることが出来ます。

意識高い系でもなく、鼻につく自慢もなく、決め付けや固定観念もなく、淡々とHBSでの生活を綴り、自己研鑽と自己実現に邁進する様子には勇気付けられます。

金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記 (文春文庫)

金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記 (文春文庫)

 

上手くいくサービスと失敗するサービスを研究する

32. 未来をつくる起業家

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日本の著名起業家への創業インタビュー本。

 

ハイライト

▼クラシル堀江氏

→直後に堀江氏本人から予想のナナメウエを行く返信が笑

 

▼DMM亀山氏

 

▼エニグモ須田氏

 

▼ランサーズ秋好氏

 

▼クラウドワークス吉田氏

 

▼アクティブソナー青木氏

 

▼ZUU富田氏

 

事業のゼロイチというものがいかに難しく、また先人がそれをどう乗り越えていったのかを知ることは、事業分析においてとても重要です。

自分で事業をすることが一番の学習ですが、それはそれでビジネスマンには簡単なことではないので、私は追体験の重要性を声が枯れるくらい繰り返し主張したいです。

企業分析は数字だけ見ていても分からない事の方が多いです🤔

 

  • いったいなにが困難でボトルネックになるのか
  • それを潰すために具体的にどういった施策があるのか
  • どれを試したら結果がどうで、その中でなにが一番効くのか

それらをイメージできて初めて筋がよいビジネスかどうかを判断できます。

 

こうしたインタビューからたくさんのインプットを得て、引き出しを増やしたいですね。

マーケティング?SEO力入れて集客すれば良いじゃん。タダなんだし

という発想は浅いのです。

SEOが効く分野、キーワード、競合、会社のノウハウなどから蓋然性を見極める能力が投資家にも求められるのです。 

未来をつくる起業家 ?日本発スタートアップの失敗と成功 20ストーリー? (NextPublishing)

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  • 作者: ケイシーウォール(Casey Wahl)
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング
  • 発売日: 2015/10/30
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未来をつくる起業家 vol.2

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  • 作者: ケイシー・ウォール
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: Kindle版
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33. ジョブ理論

「人はなぜそれを買うのか?」「なぜそれは売れなかったのか」に向き合った良書。

一言でいうと「選ばれる商品は、顧客の片付けるべきジョブにフォーカスしている」という内容の本。

リーンにおけるMVPと類似した考え方ですね。

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その商品を買うことで顧客が、

  • 何をしたいのか
  • 何を達成したいのか
  • 何を片付けたいのか

という真の目的をジョブだと定義しています。

表面上の言動ではなく、動機の部分を深く考察する必要があり、それを商品に落とし込まない限り顧客から選ばれないということが書かれています。

 

そして、これは市場調査や販売実績データからは汲み取れないとも言っています。

まるで「安易に顧客をわかった気になるな」と叱咤激励しているようです。

スタートアップ界隈でも、まだプロダクトマーケットフィットが見えていないのに機能拡充したりや販促をするところも多いですよね。

 

たとえばミルクシェイクの例。

大人気のミルクシェイクは、単なる飲み物ではなく、顧客のジョブをうまく解決していることがわかります。

朝であれば「車中の退屈な通勤時間を埋める」「昼食までの小腹を満たす」というジョブ。

夕方であれば「子供にご褒美を与える」というジョブ。

 

見た目や機能の多さに固執しがちですが、本当に顧客のジョブにフォーカスできているか徹底的に考えたいものですね。

また、顧客のジョブを理解できていることはサービスの競争優位です。

売れてる商品と類似品の違いをジョブの観点から考えてみるのは、選美眼を鍛える良い訓練になりますよ😄 

 

34. Yコンビネーター

AirbnbやDropboxなどを輩出した伝説的なアクセラレーター「Yコン」の取材記。

秘密主義のYコン内部に潜入取材したものは他になく、極めて貴重な書籍です。

起業希望者だけでなくビジネスパーソンや投資家にもオススメ✨

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Yコンは有望なアーリーステージのスタートアップに少額出資し、3ヶ月間でブラッシュアップさせるアクセラレーターです。

500startupと双璧をなし、シリコンバレーでは超有名です。

合格率3%の難関を突破して集まった64チーム160人の若き起業家の卵が3ヶ月でどのように急成長するかが見所です💪

 

なぜ起業家だけでなくビジネスパーソンや投資家にもオススメか?

なぜならポール・グレアムとチームがどのようにサービスを良くするかをトレースできるから。

ポール曰く、サービスが死ぬのは只ひとつの理由で「ユーザーが望まないものを作るから」。

それをいかに避けるかを各チームが必死に考えます。

 

これは事業を見る上でとても大切な視点です。

イケてる事業か否か、伸びるかどうかを考える際に常に絶対に意識したいことです。

うまくいっているサービスのその先を考えるよりも、作りたてのサービスについて調べる方が事業を見る目を養えます🤔

今後どうなるかの不確実性が高いほど勉強になるので。

 

  • 急いでローンチしろ
  • 市場が君たちをクビにする
  • セールスアニマルになれ
  • 常に成長率に目を光らせろ
  • 他の連中より真剣に考え抜いた点だけが優位性になる

それがポールの口癖ですが、分かっていてもできないもの。

口をすっぱくして繰返し書かれているので、読み終わる頃には染み付いていると思います😄 

Yコンビネーター

Yコンビネーター

 

 

35. 7日間起業

たった7日で起業するという本。

時間をかけてあれこれアイデアを考えたり、作り込んだりすることが必ずしも正解ではないということが良くわかります。

グレアムの「顧客が欲しがるものを作れ」にも通ずるものが🤔

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この本からすると、バフェット・コードは開発に時間をかけすぎということになります笑

リリースまでのプロセスが長期化すると、

  • 顧客のフィードバックを得てPDCAをまわす回数が圧倒的に減るリスク
  • マネタイズまでのキャッシュが持たず、途中でショートするリスク

が高まるので要注意です。

 

確かにAmazonが95年に公開した最初のウェブページは、今とは別物のshabbyなものでした(画像1枚目)。

Airbnbも、最初のサイトはブライアンとジョーの家の画像と連絡用メアドを載せただけのペラサイトでした(2枚目)。

でもそれで良いんですよね。

顧客のニーズが検証できれば🤔

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ザッポスも最初は近所の靴屋に頼んで写真を撮影させてもらい、それでペラサイトを作って、注文が入ったら靴屋に買いに行って配送していました。

ニーズを確認するのに自動化は必要なく、できるだけ人力でやる

でもニーズ確認後は自動化できる目処が立っている

そんなプロダクト設計は筋が良いなぁ🤔 

7日間起業 ゼロから最小リスク・最速で成功する方法

7日間起業 ゼロから最小リスク・最速で成功する方法

 

 

最後に

気になった書籍はいくつありましたか?

バフェット・コードが自信を持ってオススメできる書籍ばかりですので、片っ端から読んでいただければ企業分析のプロフェッショナルに近づいていくはずです。

中にはKindle読み放題の対象になっているものもあるので節約できますし、オーディブル対象になっているものは耳で読むようにすると負担が軽減されて良いかと思います。