バフェット・コードのブログ

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カルチャーデックを公開しました

暑くなってきましたね、しゅう です。冷凍庫に常備したいアイスはヨーロピアンシュガーコーンです。

突然ですが、バフェットコード開発チームのカルチャーデックを公開しました! SpeakerDeck曰く、公開したのは"November 12, 2025"とのことらしいけど、こういうのはまぁそういうものなので気にしないで1

カルチャーデックを公開しました

speakerdeck.com

なぜ作ったのか

採用活動の入口である、カジュアル面談は基本的に僕がすべて対応しているのだが、最初の数回で「あーこれはアドリブはあかんな」という結論に至った。もちろん当時も完全なアドリブというわけではなく、"話すべき内容は手元にテキストで持っておいて、それにある程度したがって話す"というスタイルを取っていた。

ただ、そうするとどうしても説明内容にバラツキができてしまうし、何と言っても自分のコンディションによって出来・不出来の差が激しすぎるという問題があった(最初の方にカジュアル面談して微妙だった人、本当にごめんなさい)。 ということで、基本的にはカジュアル面談のクオリティコントロールのために作った、というのが本当のところだ。

作ってわかったこと

会社紹介の前半はわりとシュッと出来たんだけど2、後半の開発チームの話は書き始めると想像以上に難しい。というのは、自分(たち)のなかで暗黙に前提にしているつもりの価値観を明文化する作業だったからだ。 考えてみれば、カジュアル面談というのは「はじめましての人に、自社のサービスと開発チームを理解してもらう」のがまさに目的なので、この難しさはある意味"本質的複雑性(essential complexity)"3であると言えるだろう。

特に伝えたいこと

カルチャーデックを作って、1つ気付いたことがある。

作ったときからほとんど変わっていない部分と、何度も何度も書き直したり再構成したりする部分に完全に分けられるということだ。そして、僕が「ちゃんと伝えないと!」と思っているのはほとんど後者の部分だ。 開発組織の(実体はどうあれ、外に発信する)文化や働き方なんて、基本的にはどこもそんなに大して変わらないわけで、ちょっとした言葉尻とか響きが気になる箇所にこそ、それぞれの特色が出るというものだ。

ここからは、僕が個人的に気に入っている言い回しを3つほど紹介しておこうと思う。

「プロダクションはチームの持ち物」

バフェットコードのエンジニア組織は現状「開発チーム」しかない。開発も運用もこの「開発チーム」でやる必要があって、開発者全員が平等にプロダクトの信頼性(つまりSite Reliability)を意識する必要がある。

もちろん、開発を後回しにして運用ばかりに時間が溶けていったら本末転倒なので、運用をいかに「持てる」範囲に留めるか、というのが開発チームの至上命題だ。

「ソフトウェアは作った人の狙った手触りになる」

ソフトウェアが"ソフト"なのは、つまり「柔らかくて、思った形にできる」という意味なので、めちゃくちゃ当たり前の話ではある。同じ仕様(今風に言えばプロンプト)から作っても、言語化しきれない、広い意味の"非機能要件"をどう扱うかによって出来上がるものは大きく異なる。

ソフトウェア開発が面白く、かつ残酷なのは、仕様書に現れない「開発者本人が目指した手触り」が、最終的にユーザに使ってもらえるかどうか(つまりビジネス的に価値を生むかどうか)のわりと支配的な部分であることだ。

「実装力がある人」

AIがコードを書くようになった現代において、"実装力"というのは何を指すのだろうか?

AIの生成するコードは基本的に「一般論でベストプラクティスにしたがった、良いコード」である。一方、僕たちがやっているのは「バフェットコード」という、ものすごく個別具体的なコンテキストを持つソフトウェア開発だ。

会社の事業や既存のシステム、もっと言えば開発チームのメンバー、そういった事情を加味したうえで最も合理的な実装方法を選び、それをチームに説明できる能力が現代における実装力だと思っている。

おわりに

ということで、このデックを公開してから半年が経った。そして、今年に入ってから正社員エンジニアは5名から10名に倍増した。内定済みのメンバーもいるし、フリーランスでフルコミットしてくれるメンバーも着々と増えている。いずれも、腕自慢の頼りになる開発者だ。カルチャーデックのおかげで仲間になってくれたわけでは絶対ないけど、まったく効果がなかったわけでもないと(個人的には)思っている。

組織の拡大に応じて、当然文化や働き方も変わっていくだろうし、ここで書いたお気に入りの部分がゴッソリ削除される日がわりと遠くない将来に来るのかもしれない。ちょっとさみしい気もするけど、スタートアップの開発組織のカルチャーはそうあるべきだとも思う。

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バフェットコードでは、ソフトウェアエンジニアをまだまだ大募集しています。 このカルチャーデックを読んでピンときたそこのあなた、ぜひご応募ください!

career.buffett-code.com


  1. ちなみにこのblogの公開目標は「2026年5月15日」だった。まぁそういうものである・・・
  2. Bizメンバーが作っていた営業資料を拝借して、技術者向けに微調整しただけ
  3. Brooks の "No Silver Bullet" の用語。乱暴に言うと「問題そのものが持っている、取り除くことのできない難しさ」のこと。詳しくは銀の弾などない - Wikipedia を参照。