バフェット・コードのブログ

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バフェットコードがこれまで開発したAIサービスと、これから開発するAIサービス

こんにちは、2025年9月に入社した秋山です。バフェットコードでは AI・ML エンジニアとして働いています。

入社から3ヶ月ほどが経ったので、簡単な自己紹介と、AIサービス周りの担当なので、バフェットコードがこれまで提供してきたAIサービス、そしてこれから開発していくAIサービスをご紹介したいと思います。

これまでの経歴

金融分野に興味を持ったのは大学時代で、企業のテキスト分析などを行っていました。 当時は決算短信や有価証券報告書を自力で収集していましたが、金融領域は公開テキストが膨大かつ毎年更新されるため、収集と整理に多くの時間がかかるという課題を感じていました。

その中で、株価・財務情報・短信・有報などが揃っているバフェットコードを知り、連絡したことがきっかけで業務委託として開発に関わるようになりました。そこから業務委託として開発に参加するようになり、気づけば大学時代〜社会人初期まで、かなり長い間バイトと業務委託として関わり続けていました。

新卒ではAI企業に就職し、画像・テキスト解析などの開発に取り組んでいましたが、LLMが普及していく中で「AI × データ基盤 × インフラ」を広く実践できる環境を求め、バフェットコードへ転職しました。

バフェットコードでのAIエンジニアの業務内容

バフェットコードのAIエンジニアは、以下のような役割を担っています。

  • サービス要求の整理し、技術仕様(モデル選定、評価方法など)の作成
  • 本番運用可能なサービスとして実装し、運用・保守まで責任を持つこと

一般的にAI案件はPoC止まりと言われがちですが、バフェットコードは自社プロダクトのSaaSであるため、開発した機能の90%以上が実際にリリースされています。 そのため、AI領域の知識だけでなく、サービスリリースと運用保守を見据えた設計スキルを身につけることができます。 (MLのPoCで終わらずリリースまでする話はこちらをご覧ください

バフェットコードのこれまでのAIサービス

バフェットコードには、上場企業・未上場企業をあわせて100万社以上のデータがあります。 この膨大なデータから価値を引き出し、ユーザーに届けることがAIの役割です。

これまでに提供してきた主なAIサービスは以下です。

1. 業種分類

業種分類は、企業の事業内容からバフェットコードの1600個の業種を自動推定する機能です

2. 類似企業推定

類似企業推定は、会社の事業性質が近い企業を推定する機能です

3. スライド検索(IR資料のラベリング)

スライド検索は、スライド画像から図・色・構造などを推定する機能です

4. 会社の事業概要生成

事業概要生成は、開示文書から簡潔な事業概要を生成する機能です

これらの機能は、テキストデータのベクトル化や画像処理による分類・特徴抽出といった技術を組み合わせ提供しています。 実装した処理は最終的にAirflowのDAGに組み込み、日次、または週次で実行されています。

LLMを使ったサービスとその開発基盤

ChatGPTが出て以降、LLMで情報抽出やデータの正規化の業務が大幅に増えてきました。

バフェットコードではLLMを使ったサービスが10個以上ありますが、これらはLLM proxyという共通のエンドポイントサーバで運用しています。 これにより、

  • 各サービスが直接LLMを呼び出さずに済む
  • バージョンアップやモデル切り替えを一元管理できる
  • コードの重複や乱立を防げる

といったメリットがあり、LLMの運用負荷を大幅に削減しつつ、安定したサービス提供を実現しています。

バフェットコードがこれから作っていくAIサービス

AIを使ったサービスは、上記のサービス以外にも多く出してきましたが、これから作っていくサービスを紹介します。

1. 企業のナレッジグラフ

企業が開示する情報は、決算短信・有価証券報告書・IRスライド・ニュースなど多岐にわたります。 バフェットコードでは、これらをベクトル化し企業の特徴を表現していますが、今後は財務データや市場データ、スライド画像といった非構造化データまで含めた「企業ナレッジグラフ」の構築を進めていきます。

2. 横断的なAI検索

上記のベクトルデータベースとも関係しますが、バフェットコードが保持しているのは企業テキストだけではありません。 財務上の数値データ、株価、非構造化テキスト、スライド画像など、多様なデータが存在します。 ユーザが本当に欲しい情報に最短でアクセスできるようにするためには、これらすべてを横断して検索できる仕組みが必要です。そのため、ユーザの曖昧な質問からでも適切な回答を導ける横断的なAI検索を提供することが重要だと考えています。

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バフェットコードでは、エンジニアを募集しています。 このブログを読んで「一緒にプロダクトを作ってみたい」と思っていただけた方は、ぜひご応募ください。

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